看護師が特養で働く魅力

特養とは、「特別養護老人ホーム」の略称です。高齢者介護施設は、大きくこの特養と有料老人ホームの2つに分けられます。特養に入居できるのは、原則として厚生労働省が定めた要介護3以上の人です。要介護3は、認知症の症状や身体が不自由で寝たきりとなっているなど、日常生活のほぼすべてで介護が必要となる状態のことを指します。つまり、生活を送るにあたって、必ず誰かの補助を必要とする人のみが入れる施設です。そんな特養で働く看護師の仕事内容は多岐にわたります。入居者の食事介護や入浴介護といった生活補助はもちろん、日々の健康管理、バイタルチェックなども重要です。また、医師の指示に基づいて、点滴や痰の吸引などの医療行為を行う必要もあります。自分の働きが入居者の命をつなぐという責任感は大きいものの、同時に強いやりがいを感じられる仕事と言えるでしょう。特養では看護師の24時間体制は義務ではないため、夜勤が発生する看護師の割合は少ないです。代わりに、自宅待機で連絡が入り次第対応するオンコール体制の施設がほとんどとなっています。特養で看護師が働くメリットは、上記でも触れた通り夜勤がほとんどないため、日勤をメインに働けることです。日勤と夜勤で生活リズムが乱れて体調を崩すリスクもなくなるので、仕事とプライベートを両立させたい人に向いている勤務先と言えるでしょう。このように、特養は育児や家庭とも向き合いながら働ける環境を構築しやすいです。